研げない刃物

研げない刃物

いくら研ぎ屋でも研げない、研がない刃物があります。それは…

ノコギリ刃の刃物、パン切り包丁、セラミック包丁

です。ノコギリは刃を付ける時「目立て」という作業があります。
これは研ぎではありません。

パン切り包丁は研ぐとは違って研磨という作業になります。
固形コンパウンドをバフ(スポンジやフェルトの様な物)に塗り、そこに歯を押し当てて刃を付けます。

セラミックは陶器の刃物で基本的には研ぐことが出来ません。研げる業者は京セラさんぐらいしか知りませんし…。セラミック包丁こそ使い捨てに最も近い刃物かもしれません。


以上の3つの物は今後研ぐことはありませんがもし研いだらどうなるかをお伝えします。

ざっくり言うと、刃の山と谷が消え、フラットになります。そうなるとこれらの種類の刃物は使い捨てが進み、エコとは無縁のアイテムとなってしまいます。

セラミック包丁は硬すぎて粘りがなく、劣化した樹脂のようにポロポロ崩れると聞いています。

それらの刃物は研ぐことが出来ませんし、依頼そのものを受け付けることが出来ません。
くれぐれもお気を付けて

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