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◎兵庫県南部地震、阪神・淡路大震災(1995年)

◎兵庫県南部地震、阪神・淡路大震災(1995年)
1995年1月17日5時46分頃、大阪湾(明石海峡)付近を震源とするM7.3の大地震が発生しました。最大震度7を初めて記録しましたが、当時は現地調査によって判明しました。
震度7を記録した地震は、「2004年新潟県中越地震(M6.8)」「2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0)」「2016年熊本地震(M6.5、M7.3)」「2018年北海道胆振東部地震(M6.7)」「2024年能登半島地震(M7.6)」で、単純計算では日本では平均5年に1回程度の頻度で記録する震度です。

神戸市の付近の被害は甚大で、死者6434人、行方不明者3人、負傷者4万3792人、被災家屋約64万棟となりました。20世紀に発生した自然災害の中では、戦後最悪となり、この地震が引き起こした震災は、「阪神・淡路大震災」と命名されました。

【概要】
兵庫県南部地震は、所謂内陸で起きた直下型地震でした。メカニズムは、逆断層成分を含む横ずれ断層型と推定され、六甲・淡路島断層帯の活動であると判明しました。中でも野島断層のずれは地表にまで現れました。

【被害や問題点】
阪神・淡路大震災で最も被害を出したものは、「家屋の倒壊などによる圧迫死」が大半を占めています。

当時は初動の遅れや耐震性な家具の固定などの事前対策の甘さ、トイレの衛生環境などの複数浮き彫りになりました。
中でも死者が多かったのは、耐震性や家具の固定などの対策不足によって、建物の倒壊に巻き込まれてがれきや家具の下敷きになってしまったケースが多く占めていて、事前対策の重要性を突きつける震災となりました。

また、火災による被害と甚大でした。その中でも電気機器からの出火や、停電が復旧したときに発生する「通電火災」が多く占めていて、時間差での出火も多く起こりました。
通電火災は、避難時などに「ブレーカー」を落とすのが最も有効な対策法です。現在は自動で揺れを検知するとブレーカーを落としてくれる「感震ブレーカー」も売っていたりしますから、それで防ぐことも可能です。

そもそも多くの人は当時、西南日本での被害を出すような大地震が戦後は一定期間なく、「西日本では大地震は起きない」と信じられていたくらいでした。

※画像は「気象庁HP 震度データベース」より

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